英語IBと日本語IBの違いを詳しく解説!<国際バカロレアプログラム>

今回は、英語IBと日本語IBの特徴・違いについて詳しく解説していきます。

日本の一条校(高校)では、日本語IBを導入している学校が多くあり、インターナショナルスクールでは英語IBが多く導入されています。もちろん、一条校でも英語IBを導入している学校もあります。

国際バカロレアとは

国際バカロレア(International Baccalaureate、IB)は、1968年に設立された国際教育プログラムで、現在世界中の多くの国や地域で提供されています。

IBは3つの主要なプログラム(PYP・MYP・DP)を提供していますが、ここでは特にディプロマプログラム(DP)について、英語IBと日本語IBの特徴と違いを説明します。

英語IBの特徴

  1. 言語環境: 教育の全過程が英語で行われます。授業、教材、試験すべてが英語で提供されるため、高度な英語力が求められます。
  2. 対象: 英語を母語とする学生、または英語力が十分にある学生を対象としています。国際的な環境で学ぶため、異文化交流が盛んです。
  3. 大学進学: 英語IBを修了すると、英語圏の大学(特にアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど)への進学に有利です。また、IBは国際的に認知されているため、世界中の多くの大学で高く評価されています。

日本語IBの特徴

  1. 言語環境: 教育の全過程が日本語で行われます。授業、教材、試験すべてが日本語で提供されるため、日本語力が必要です。
  2. 対象: 日本語を母語とする学生、または日本語力が十分にある学生を対象としています。特に日本国内の国際バカロレア校で提供されています。
  3. 大学進学: 日本語IBを修了すると、日本国内の大学への進学に有利です。日本の大学もIBを高く評価しているため、日本語IBの資格を持つ学生には多くの選択肢があります。

英語IBと日本語IBの違い

言語: 最大の違いは教育言語です。英語IBは英語で、日本語IBは日本語で教育が行われます。このため、学生はそれぞれの言語で高度な学術能力を身につける必要があります。

文化背景: 英語IBは多国籍の学生が集まり、異文化交流が日常的に行われます。一方、日本語IBは主に日本語圏の学生が集まるため、日本の文化や教育システムに沿った内容が重視されます。

カリキュラム: 基本的なカリキュラム構成は同じですが、教材やリソースが異なる場合があります。例えば、文学の授業では、英語IBでは英語文学が、日本語IBでは日本文学が扱われることが一般的です。

大学進学: 前述の通り、進学先の大学や地域が異なります。英語IBは英語圏の大学に有利であり、日本語IBは日本国内の大学に有利です。

共通点

教育の質: どちらのプログラムも高い教育水準を維持しており、クリティカルシンキング、リサーチスキル、自己管理能力など、21世紀の学習者に必要なスキルを育成します。

国際認証: IBは国際的に認められており、どちらの言語で学んだとしても、世界中の多くの大学がIB資格を評価します。

評価方法: Internal Assessment(内部評価)とAssessments(外部評価)の組み合わせにより、公平かつ信頼性の高い評価が行われます。また、Criteria(評価基準)もCriteria AからEまであり、7段階評価となっています。

まとめ

英語IBと日本語IBは、それぞれの言語と文化に適した教育プログラムを提供しながら、国際的に認められる高水準の教育を実現しています。学生は自分の言語能力や将来の進学希望に応じて、適切なプログラムを選択することが重要です。